足の痛みやむくみ・股関節の治療
足のむくみに効くつぼと鍼灸治療の効果について
下半身全体が太く見えてしまう足のむくみは美容の天敵です。デスクワークだったり、沢山歩き回ったりとされている方は仕事が終わる頃には足がむくんで靴がきつく感じるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、実はむくんでしまう原因とその改善方法を知っていれば、比較的簡単に短い期間で本来の美しい足を取り戻すことも可能なのです。というわけで、ここではむくみの症状と原因、そしてむくみ解消に効果のあるつぼをご紹介させていただきたいと思います。
足のむくみの症状
むくみ(浮腫)とは静脈やリンパ管の流れが滞ることで、皮下組織に水分(血液、体液、老廃物など)が溜まってしまっている状態のことです。顔や身体の柔らかい部分に現れることの多いむくみですが、中でも特に足はむくみが多く見られる部分と言えます。
足のむくみの原因
腎臓の機能が低下すると余分な水分を身体の中に溜め込んでしまうことになりますが、この腎臓の水分代謝能力の低下が足のむくみの原因となっています。また、上から下へと流れる性質のある水は下半身に滞りやすいのです。東洋医学では「腎」と「脾」、2つの臓器の働きが低下してむくみが起こると考えられています。
足のむくみに効果的なつぼ
「陽陵泉」「足三里」などのつぼが足のむくみに効果的です。
陽陵泉 | 膝の外側の骨の出っぱった部分、親指1本分くらい下のくぼみにあるつぼ |
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足三里 | 膝蓋骨の下、外側のくぼみ部分から親指3本分下がったところにあるつぼ また、足のむくみと関連のある腎臓の機能回復には「水道」「水分」「関元」「天柱」のつぼが効果的です。 |
水道 | へそから親指3本分下、体の中心線から親指2本分外側にあるつ |
水分 | おへそから親指1本分上にあるつぼ |
関元 | おへその下から4、5cmのところにあるつぼ |
天柱 | 首の後ろの2本の僧帽筋の外側の髪の生え際にあるつぼ |
足のむくみに対する鍼灸治療の効果
鍼灸治療では、足のむくみの改善のために下半身にある足や腰のつぼを刺激して治療を行っていきます。陽陵泉と足三里というつぼには足の筋肉の疲れを緩和する効果が、水道、水分、関元というつぼには腎臓、そして腸の働きをアップさせて身体の中の余分な水分を代謝を促す効果があります。そして天柱には腎臓病における疲労感や身体のだるさを和らげる効果があるのです。
さらに、鼠径部のリンパの流れを阻害しむくみを引き起こす原因となる骨盤の歪みを整えてあげることもむくみを治すことに繋がります。